ミラートリック~キミの優しすぎる愛に溺れる~
「あたし達は、あの頃とは違う。ちゃんと、自分の足で歩けてる」


だから、これからは何処にでも行ける。

何処まで行っても、その先は自由だ。


「今だって、そう。もちろん、これから先も。だから終わったなら、また始めよう」

「ごめん。さっきから、全く理解できないんだけど」


ここだ!

今日、ここでハル達は集まっている。


「いらっしゃいませ。お好きな席へ」


店員の言葉を軽く流し、目的を果たす。


「こんばんわ」

「玲。どうしたの?」


突然現れたあたしに、ハルは心底驚いた顔をする。


「どうしても今すぐ、会わせたい人がいて」


彩華とハルは、互いに目を見開く。

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