ミラートリック~キミの優しすぎる愛に溺れる~
「無理してたんじゃないですか?」

「だとしたら、彼女は大女優だな」


タクは、フッと鼻で笑う。


「居なく理由がわからない上に、何も言わずに居なくなった。考えられることは、1つしかないと思わない?」

「攫われたって、ことですか?」

「察しがいいね?蓮見ちゃん」


褒められても、全然嬉しくないんですけど・・・


「だとしたら、親御さんが警察に届け出してるんじゃないですか?」

「もちろん。彼女の親は、すぐに出したさ。でも半年以上経った今でも、彼女は見つかってない」


まぁ、捜索願を出したところで、事件性が低いものを警察が真剣に取り合うわけないか。

そんなことをして居たら、警察官は何人いても足りなくなる。

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