ミラートリック~キミの優しすぎる愛に溺れる~
捜査してないとは言わないが、優先順位はあるわけで、その順位に従い、捜査はしているのだろう。

その順位は、とても低いだろうけど・・・


「まぁ、この話はここだけの話にしておいてね?」


誰かに話すような話でも無ければ、話すような人もあたしには居ない。


「わかりました」


そう返事をした、あたしの言葉はかき消される。

爆音で流れている音を、かき消すくらいの歓声や黄色い声が上がる。

何事と思い振り向くと、階段から数人の男が降りてくる。

その中に、晃一の姿もある。

そして、何故かわからないが・・・ハルの姿も?

・・・どうして?

あたしは視線を再び、タクへと向ける。

そして、騒がしい声にかき消されないように声を張る。

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