ミラートリック~キミの優しすぎる愛に溺れる~
・・・外に出たは良いが、ここ何処?

晃一の車に乗って来た為、ここまでどうやって来たか?全く未知だ。

適当に歩いて、タクシーでも拾おう。

そう思い、とりあえず歩みを進めた。


「可愛い子、発見!」


歩いていたあたしに、ガラの悪そうな男が絡んでくる。


「こんな時間に女の子が1人でいるって、危ないよぉ〜」


あたしにとって、あなたが1番危ない人なんですけど!


「1人じゃないんで」

「1人じゃん。もしかして、ツレ待ち?」


あたしの嘘に、男は諦めずに話を続ける。


「そうです」

「なら、ツレなんか待たないで、俺と遊ぼうよ」


何が悲しくて、見ず知らずのガラの悪い男と遊ばなきゃイケないんだ。

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