ミラートリック~キミの優しすぎる愛に溺れる~
初めてSiriusに行った日から、早1ヶ月が経とうとしている。

ハルとの距離は、また前のようによくわかない状態だ。

そんなハルとの関係より、悩ましいのが・・・


「ヤッホ~。元気~?」


教室に居た、あたしの目の前に現れた男。

そう、コイツはあの時の阿須賀だ。


「れ・・・」


コイツ、今下の名前で呼ぼうとした?

あたしは冷たい視線で、阿須賀を睨み付ける。


「じゃなくて、蓮見ちゃん」


あたしは阿須賀から視線を逸らし、窓の方を見る。


「今日も無視?」


拗ねたように口を尖らせ、空いていた前の席に座ると、人の机に頬杖を突く。


「ねぇ、ねぇ」


ホント、ウザいんだけど・・・

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