ミラートリック~キミの優しすぎる愛に溺れる~





「・・・ハル。こんな汚くて、酷いあたしの傍に、居てくれる?」





その言葉に、ハルは嬉しそうな、満足そうな顔を浮かべる。


「居るよ。どんなレイちゃんでも、レイちゃんはレイちゃんだから」


どんなあたしもあたしだから、傍に居ちゃイケないのに・・・


「レイちゃんは、俺の全てだ。だから、俺が全力で守るよ。間違っていても、どんな時でも俺はレイちゃんの味方で居る」


あたしは、最低だ。

あたしから逃げて。と言いながら、逃げられないように・・・

ハルが離れられなくなるとわかって居て、ハルに首輪をつけてしまった。

ごめんね、ハル。

その言葉を何度重ねても、許されない罪をあたしはハルに犯してしまう。

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