ミラートリック~キミの優しすぎる愛に溺れる~
顔をぐしゃぐしゃにして、泣きじゃくるキミ。

そんなキミに、あたしは何もしてあげられなかった。

ずっと、一緒に居たかった。

でも、現実は残酷で・・・

容赦なく、あたしとキミを引き離した。

一緒に過ごした過去の時間たちよりも、今の方が幸せな日々を過ごしているはずなのに・・・

どうしても、キミと一緒に過ごした時間たちを探してしまう。

そして、望んでしまう。

また、キミと一緒に生きたいと・・・

敵わないと頭では理解していたが、探さずには居られなかった。

そんなあたしが、神様には可哀想に見えたのかなぁ?

だから、もう1度キミに会わせてくれたのかなぁ?

またキミと再会できた時、柄にもなく神様に感謝した。

< 97 / 213 >

この作品をシェア

pagetop