BAD & BAD【Ⅰ】
なおさら傷つく。
4月から、固い友情を築いてきたじゃん!
「ふーん、クラスメイトだったんだ~」
弘也、騙されないで。
私の答えが、真実だよ。
たかやんの答えは偽物だから、忘れて。
「じゃあ、幸珀って僕と同じ学校だったんだ。知らなかった~」
へ?
同じ、学校?弘也と、私が?
目を見開いた私に、弘也がニッと笑ってたかやんと肩を組んだ。
「あれ、気づいてない?僕ら、双子なんだよ。ほら、そっくりっしょ?ちなみに、僕が弟~」
「……ふ、たご」
「親が面倒だからって一緒の学校にさせたんだ。いい迷惑だぜ」
「……一緒の、学校」
あぁ、やはりそうだったのか。