BAD & BAD【Ⅰ】
私の嘘のクオリティ、低すぎやしませんかね。
たかやんなんて、目が死んでるよ。
うん、わかってる、わかってるよ。私、嘘つくの下手だよね。
でも、バカな思考で必死に言い訳を考えたら、それしか思いつかなかったんだよ!
ねぇ、たかやん!そんなに呆れてるなら、私のフォローをしてくれてもいいんじゃないかな!?
「神々しい?僕が?」
「う、うん」
嘘です。
1回も、あなたを神々しいと思ったことはありません。
一般の女子の一部なら、思ってそうな気もしなくもない。
「ふふふふふ」
ずっと動きを停止させていた弘也が、不気味に笑い出した。
な、なに!?
へったくそな嘘が、バレた!?