BAD & BAD【Ⅰ】
その熱がほどよく冷めた、翌朝。
土曜日の日差しは、いつもより優しく感じる。
パーティーの途中でいつの間にか眠ってしまっていた、パーティー参加者全員を待ち受けていたのは、容赦のない現実だった。
「準備はいいか、てめぇら!今日は洋館内を徹底的に掃除すんぞ!!」
そんな大声が聞こえて目を覚ましたら、目の前でたかやんがほうきとちりとりと、その他完全装備をして仁王立ちをしていた。
うっっっわ!!?
何事!?
掃除のおばちゃん!?……じゃなくて、たかやん!?
たかやんのおかげで、眠気が跡形もなく消滅した。
「お掃除ゲームがあれば、鷹也は最強だな!」
師匠、おはようございます。
朝から元気いいですね。
ぱっちりと冴えた瞳がはっきりと映した、広間の現状。
……Oh、No。
顔面蒼白になるほどの、散らかりよう。
これはひどいな。
どんだけ昨日はしゃいだんだよ。