BAD & BAD【Ⅰ】
青春のバカ野郎!私も青春したいんだよ!
どうして私は、ぼっちなんだよ!
……まあ、原因は私にあるんだけども。
それとこれとは別だよ別!!
怒り任せにカバンを地面に叩きつけようかとも思ったのだが、どうでもいいことに体力を消費するのは嫌なのでやめておいた。
うん、私って大人だな。
えらいぞ、自分。
「あれ?もしかして、幸珀?」
「はい?」
俯きながら帰路をたどっていると、不意に前方から声をかけられた。
私・円堂 幸珀【エンドウ コハク】の名前を呼ぶのは、どこの誰?
顔を上げると、そこにいたのは、
「……どちら様?」
金髪の不良でした。