BAD & BAD【Ⅰ】
これ以上グチグチ言われる前に、退散せねば。
でないと、たかやんに精神的攻撃をさらに畳み掛けられるかもしれない!
そう本能的に直感した私は、すぐさま扉を開けて幹部室から脱出した。
ふぅ、よかった。
ギリギリでたかやんの攻撃を避けられた。
掃除が終了してから、私をこれでもかというくらい責めるなんて、たかやんは抜かりないな。
実際、私は集中力が途切れたらダラダラしてたり、無駄にぼうっとしたりしてたから、反論もできなかった。
これは、私の直感に万歳だな。
ありがとう、直感くん。
階段を下りてホールに行くと、違う分担場所のほとんどのグループが集まっていた。
えっ、もしかして、私とたかやんのグループが最後?
まじで?
そこまで、時間オーバーしてた?