BAD & BAD【Ⅰ】
なに?敵襲!?
反射的に身構えながら、洋館に一歩踏み入れた訪問者2名を視界に捉えた。
淡い茜色の日差しが、いやにきらめいていた。
「どうもどうも~」
……あ、れ?
「いきなり派手な登場しやがって」
「いやあ、ちょっとびっくりさせようと思ってさ」
こめかみを抑えるたかやんに、訪問者の1人が悪気のなさそうに目を細めた。
え?
ちょいちょい、待てやこら。
なんで、お前がここに来る!?
「ねぇ、真修」
「ん?」
「あれって見間違いじゃ、ないよね……?」
「ひょっとして、知らなかったの?」
訪問者に見覚えがありまくって、確かめようと真修に聞いてみたら、真修にキョトン顔をされて絶句した。
逆に真修は知ってたの!?