BAD & BAD【Ⅰ】
突然のことにびっくりした。
ゲームしてたんじゃないの?
7時だからなんだっていうんだ。
「パトロール行くぞー!」
「ああ、パトロールね」
神雷はヒーローの真似事でお忙しいのね。
ヒーローの仕事っぽいパトロールをする時間だから、師匠はあんなにテンション高いのか。なるほど。
私には関係ないけど。
気をつけて行ってらっしゃいませ。
すると、真修が目を閉じようとした私の前に現れて、私の腕をグイッと引っ張った。
「なに寝ようとしてるんだよ!」
「えっ!?」
「いつもいつもサボって……今日は幸珀も行くんだぞ!」
「あ、あの、ぼ、僕も!?」
真修の言う通り、私はパトロールを何かと理由をつけてはサボっていた。
だって、面倒そうなんだもん。
それに下っ端1人いなくたって、特に支障はないでしょ?