BAD & BAD【Ⅰ】
疲れた。肩こった。
スイーツ食べたい。洋館に行ったら、桃太郎にケーキを作らせよう。そうしよう。
そういえば、副総長はずっと立ったまま寝てたな。器用すぎる。私もその技を身につけたい。
「これで、神雷は壊されずに済むね」
「ああ。守れて、よかった」
剛は窮屈だった日々を上書きするみたいに、瞼を閉じて、口元を緩ませた。
本当に大好きなんだね、神雷のことが。
「まあ、守れたのは私のおかげだけど!!」
私がいなかったら、こんなに平穏に和やかに解決しなかった。
私に膝まづいて感謝するがいい!はーはっはっはっ。
「変な作戦名以外は完璧だった」
「名前も素晴らしいでしょ?」
私のセンスがわからないとは。
1回、修行してこい。