BAD & BAD【Ⅰ】
はちゃめちゃボーイズ
神雷の洋館に到着してから、早20分が経過しました。
只今、私は立ち尽くしながら反省しています。
「どうして、私は紙とペンを持ってこなかったんだ!!!」
これじゃあ、挑戦状を書けないじゃないか!
どうしてくれるんだ!作戦が台無しだよ!
「あの……」
「あぁ!?」
ふと声をかけられて、逆ギレしていた私は振り返って、そのまんまの態度で反応してしまった。
話しかけてきた相手を見て、ハッと我に返る。
「ここに何か用ですか?」
ど、ど、ど、どうして師匠が……!?
私より先に洋館に向かってたはずなのに。
「え、えーっと」
「……ん?君……」
内心混乱している私をよそに、師匠が私に顔を近づけた。