BAD & BAD【Ⅰ】
夏空の下、繁華街方面に道を進んでいく。
道の途中にある郵便ポストに、ハガキを投入して、ミッション2は無事にコンプリートできた。
グッと伸びをする。
ゆっくり歩いて、プチ散歩してから帰ろうっと。
「あれ?」
方向転換しかけた視界の隅に、ひと際目立つ存在が映った。
反射的に方向を元に戻し、前方を見据える。
な、な、なんだあの子はー!!
小柄で華奢な体型、すべすべそうな白い肌、私よりも長くて透き通っているふわふわな金髪、小さな顔につぶらな青い瞳、頬は桜色に染まっている。
どこかの国のお姫様だと言われたら、納得しちゃいそうなくらい、姫ロリータの服をなんの違和感なく着こなしている。
そんな女の子が、私が佇んでいる道の前方に、キラキラオーラをまき散らしながら居た。
どちゃくそ可愛い。
天使か。
ここは天国か。