BAD & BAD【Ⅰ】
簡単に説明してあげたら、天使が上目遣いで私を見てきた。
うっ、ぐは……!
天使の上目遣いは、私の心臓への威力が半端ない。
「もしよければなんですけど」
もじもじしながら呟く天使に、私は内心悶える。
なんだ、この可愛い生き物は!!
「遊園地に案内してくれませんか?あと、ひろちゃん探しを手伝ってくれたら嬉しいです」
「私でよければ喜んで」
無意識に即答していた。
だ、だって、天使のお願いを断れるわけないじゃん!
神雷のメンバーに遭遇する確率を自分で高めてしまったけれど、リアル天使スマイルを拝めたので、良しとした。
私は早速、天使をエスコートし始めた。
駅に移動して、電車に乗る。
隣町に到着して、電車を降りた。