BAD & BAD【Ⅰ】
何その仕組み!
アイスマンの表情筋、おかしいんじゃないの!?
「この話はとりあえず置いといて。合格おめでとう」
あ、そうだった。
そう、私、合格したんだ!何かに!!
でも、何に?
「わあ、おめでとう!今日から、君も神雷の仲間だね」
「へ?」
拍手する師匠に、キョトンと固まる。
私が、神雷の仲間?
「そうそう!この僕が直々に入団試験の試験官をやってあげたんだから、ありがたく思ってよね~」
パッツン男が、私の肩をポンと叩いた。
お前、さっきあんだけ取り乱してたのに、開き直りやがったな。
対応力高っ。
「ええっ、こいつを入れるんですか!?凛さん」
「弘也を一発で倒したんだから、文句無いだろ」
「で、でも……」