BAD & BAD【Ⅰ】
そうだ、天パのチビ、頑張れ!
私を神雷に入れるな!
めげずに、訴えろ!!
「お、お前、本当に、長髪だけど怪しくないんだな?」
「え、あ、まあ……うん」
天パのチビからの唐突な質問に、私は慌てて肯定する。
私は怪しいというより、師匠の保護者みたいなもので……って、今はそんな偏見どうでもいいでしょ!?
ほら、早く!私の入団を阻止して!
「チッ、仕方ねぇ。許可してやるよ」
NOーーーー!!
許可は求めてないんだよ!
あんたには期待してたのに、がっかりだよ!
「お前は、弘也を倒したから幹部に……」
「僕、格下げ!?凛、それはないっしょ!下っ端なんて女の子にモテないじゃん!」
アイスマンの言葉を遮って、パッツン男がブーイングする。