BAD & BAD【Ⅰ】
「ははっ、最悪」
前回の定期報告とは打って変わって、乾いた冷笑が落ちた。
「神雷に戻るだろうとは予想してたけど、まさか付き合っちゃうとはなぁ」
画面にメールを映したまま、スマホをテーブルの上に投げやりに置いた。
そのテーブルには、幼い頃に幸珀と撮った写真が飾ってある。
「そろそろ動いた方がよさそうだ」
写真に、チュッと口づける。
「愛しい愛しい幸珀、待っててね」
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