BAD & BAD【Ⅰ】
似合わないなんてありえない。
私はスーパーキュートガールなんだから。
嘘も大概にしろよ?
「服は、可愛いな」
「私が、可愛いんでしょ?」
「いや、服は可愛い」
「私が!」
「服は!!」
いやにこだわる桃太郎と、対抗心をさらけ出しながら睨み合う。
いい加減、認めろよ!
可愛い服を着ている私も可愛いでしょ?
これは誰もが認める常識なんだよ?
「私の可愛さがわからないとは……。きびだんごを作って鬼退治に行って修行してきな!!」
「俺がきびだんご作るのかよ!」
「つっこむところ違くねぇか?」
私と桃太郎の口論に、たかやんが冷静にツッコミを入れた。