BAD & BAD【Ⅰ】







「不良くん達、ちゃんと真面目になってね。またこんなことしたら、ただじゃおかないから」




「師匠、行きますよ」

「あ、うん!」




反撃の余地なく倒された不良達に無自覚に脅した師匠の笑顔を、不良達は悪魔のようだと錯覚したとかしてないとか。








師匠がこっそり、ちゃんと悪人更生計画を行っていたことなど知る由もない私は、助けてくれなかった皆を散々こき使ってやった。

ざまあみろ。




本当は、知ってる。



皆が何もしようとしなかったのは、私の強さを認めているから。


私のことを仲間だと思っているからだって。




だ・け・ど、それとこれとは話が別。


今日はこんなに下僕がいて幸せだなぁ~。



< 499 / 540 >

この作品をシェア

pagetop