BAD & BAD【Ⅰ】
私の表情から、笑顔が崩れて。
目が据わっていく。
『どうして、後悔してないの?』
『い、いや……っ』
『どうして、嗤えるの?』
『こ、来ないで』
『どうして、いじめを軽く見ていられるの?』
『っ、……やめ、』
『どうして、私を殺したも同然のあなたが、のうのうと暮らしてるの?』
『ひぃ……!』
リビングに入る手前で尻餅をついた先生の上で、馬乗りするように膝をつく。
とん、とバクバク鳴っている先生の心臓に、触れた。
『どうして、あなたのココは、動いてるの?』
真顔で殺気を解き放つ私に、先生はボロボロ涙をこぼした。
泣いたって、許してやんないよ。
『幸せになるな、なんて、殺生なことは言わない』
だけどね。
そう呟いて、胸倉を乱雑に掴んだ。