BAD & BAD【Ⅰ】
隣の席のブラウン
次の日。
いつから鳴っていたのか定かではない、けたたましい目覚まし音にイラつきながら起きた。
目覚めは、最悪だった。
「ちゃんと寝たのに、疲労が取れない……」
うん、まあ、でしょうね。
なんとなくそんな気はしてたよ。
昨日、あんな日常離れした出来事があったんだ。
1日経ったからって、「あースッキリ!なんて爽やかな朝なのかしら」なんてテンションには、さすがになれない。
「幸珀ー!そろそろ起きなさーい!!」
扉越しに、お母さんの私を急かす声が聞こえて、仕方なくベットから出て返事をした。
学校行きたくないなあ。今日はずっと眠っていたいなあ。
学校を休む理由が「疲れているから」じゃ、通用しないのはわかってるけどさ。