BAD & BAD【Ⅰ】
「いつの間に、話変わったんだ?」
「たかやんが不良になれば、全てがうまくいくって気づいちゃったの!」
「何がどうしてそうなった」
その冷静なツッコミ。
それが、神雷には明らかに欠けてるんだよ!
おかげで私は寝不足で、お肌の調子が悪いんだ!!
「不良になればいいことがたくさんあるよ!例えば、ほらっ、アレだよアレ!えーとえーと…………うんまあいろいろと!」
「ごまかすな」
だって、非行に走ってもいいことなくない?
「あっ、マッチョになれちゃうよ☆、とか!?」
「アホ言うな!んなわけねぇだろうが!!」
えぇ、でもさー、喧嘩するごとに鍛えられて腹筋割れるかもしれないじゃーん。
私はマッチョにはならなかったし、なりたくないけどー。
「つーか、俺、もう不良だし」
「へー、そうなんだ」