Light ! *
「よっ……と、これだよね?」
「!」
振り返った時、学ランをぴしっと着ている短髪の男子が目の前にいた。
見るからに野球部です、と言っているような。
「ありがとう……!」
「これ場所間違ってるもんね、おれ戻しとくよ」
「え?」
わたしはきっと驚いた顔をしていたに違いない。
それを見て彼は、ははっ、とひとしきり笑って
こっちを向き直って言った。
「おれ、お前と同じクラスだし
お前と同じ、図書委員ですけど?」
「……え゙」
相変わらずニコニコしながらわたしに笑いかけているその人は、
わたしと同じクラスだったようだ。