Light ! *

2 * 遅刻

 






 * * *








次の日。






わたしは眠い目を擦りながら電車に揺られている。




危うく寝坊して、電車に乗り遅れてしまうところだった。
電車に乗るまではヒヤヒヤしてすごく目が覚めていたけど、電車に揺られていると満員でも眠くなってきてしまう。


家から学校まで電車でも何駅かあるので、余計にだ。






しばらく人にもまれながらうとうとしていると、後ろから肩を叩かれたような気がした。


でも、振り向いてもつり革につかまっている人の腕が邪魔で何も見えない。








『次は〜聖陵高校東ー聖陵高校東ー』


「! 降りなきゃっ……!」








誰だか分かんないけど、肩を叩いて起こしてくれた人に感謝したい。
このままじゃ完全に乗り過ごしてしまうところだった。








今日は乗り遅れそうになったり乗り過ごしそうになったり、
なんだかスタートから嫌な1日だ。






 
< 14 / 45 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop