Light ! *
 






いつも晃佑くんの傍にいられて
それをなんとも思ってない藤咲さんが、




……とてもとても、憎く感じてしまった。






いいんだ、自分はなにも悪くない、と胸の中で反復しつつ
友達がこっちに戻ってくるのを待った。




すごく心臓がバクバクしている。


悪いことをして先生に呼ばれた時のような感じに。








『おっけー、だってよ? うちの友達』


『ほんとに? じゃあ……』


『明後日、朝の電車で決行』








中川くんはほぼ間違いなく野球部の朝練に行ってるはずの時間帯だから大丈夫、と言う。




どの時間の電車かわかるの?と聞くと
うちの情報網ナメてるの?と怒られてしまった。






……まあ、でも、これで。


これで少しでも藤咲さんがどうにかなるんだったら。






少し、明後日が楽しみになった。






 
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