Light ! *
 






きっとわたしが藤咲さんだったら、
直接関わったこともない人にこんなことされるのは嫌だ。


しかも、幼なじみとただ話してただけで。






……わたしにはきっと、悪人は向いてないのかもしれない。








「あ、もうすぐ授業はじまるや。じゃあ」


「っ、うん! じゃあまた!」








チャイムが大きな音で鳴り響く。


どうせ同じクラスだし、席だってそんなに遠いわけじゃないけど手を軽く振ってから席についた。




そして、まだ変わらずわたしの心臓は変な音を立てている。








_______藤咲さんの席を見てみても、もちろんその姿はなかった。






 
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