Light ! *
「可愛い子が困ってたら、助けたくもなるか」
どうやら友達はその結論に至ったらしい。
____でも、どうしてもわたしにはそれが腑に落ちなかった。
根拠のない嫌な予感すらしていた。
「……そっか」
そう言って藤咲さんの方を見ると、
もう周りとおしゃべりを楽しんでいた。
でも、少し浮かない顔をしている気がする。
……それでも悔しい。
ただただ悔しい。
なんでそんなに運がいいの。
誘拐されそうだったとしても助けてもらえてるし。
晃佑くんとは幼なじみだし。
可愛いし。
遠くで、チャイムのなる音が聞こえて我に返る。
やばいやばい。
自分でも気持ちが溢れてコントロール出来なくなるところだった――――――。
少しチャイムに感謝をした。