Light ! *
外に出ると、もう薄暗くなって街灯がついている。
顔を縫うほどのまあまあなケガをしたため、
おれのもとに監督から部活に来るなとのお達しが来た。
それでもう何日か部活に行っていないので、とてもとても肩がなまっている。
グラブを構えて1発めを投げると、肩がパキッと鳴った。
「早く部活行きたいなぁ」
「行けばいいじゃん、ていうか学校行きなよ」
「今は一応静養中なの!」
そう、ここ何日か学校にも行っていない。
……ひかりにも会っていない。
______あの日、例の不良に絡まれた後おれは、ぼろぼろに泣いているひかりと学校に行った。
すると昇降口に入って1番最初に会った人が、まさかの野球部の監督で。
事情を洗いざらい言わされた後、ひかりは保健室に、おれは病院送りにされた。
そんな訳で、おれは部停になることに。
今思えば、1番最初に会った人が監督で良かったと思う。