Light ! *
「…………ひかり」
え? とおれの声に反応した萌依が後ろを振り返る。
……やっぱりひかりだ。
さすが長年の付き合い。
ここから結構距離がある曲がり角からでもひかりだってわかった。
ちなみにこれがおれのプチ自慢。
中学の時から、あいつがスタンドのどこにいたって分かる。
……まあ中学だし、ガラガラだから見つけやすかったんだけど。
来たのがひかりだと気付くと、萌依はさっきまでの態度が嘘のようにすぐに駆け寄っていった。
確かに、ひかりがこの家に来たのはいつぶりだろう。
…………ひかりが最後に来たの、いつだっけ。
「ひかりちゃん! 久しぶり!!」
そう言うやいなや、ひかりにぎゅーっと抱きついている。
ひかりが久しぶり、と萌依に言ってから
立ち尽くしてぼーっとしているおれに視線を移してきた。