クールな公爵様のゆゆしき恋情 外伝 ~騎士団長の純愛婚~
「カサンドラ様。少しお待ちください。グレーテ姫の手当てが終わり次第、改めて話を伺います」
どうやらリュシオンは、私を話に入れるつもりはないようだ。
でも、中途半端に聞いてしまったのだから最後まで聞きたい。
リュシオンとカサンドラの間に、何が起きているのか私も知りたい。
「リュシオン、私も……」
一緒に行くと訴えようとするよりも早く、カサンドラの声に遮られた。
「分かりました。では部屋で待ちます。ただしその際はグレーテ様も同席して頂きます」
カサンドラの言葉にリュシオンは顔をしかめた。
どう見ても私の同席を納得できないようだ。 表情からそれは分かったけれど、私は直ぐにリュシオンとカサンドラに宣言した。
「話は直ぐに聞きたいわ。場所は私の滞在している客間でいいわ、行きましょう」
カサンドラの敵意は私にも向いている。こんな状況でのんびり手当てなど受けていられない。
「グレーテは関わらない方がいい。話し合いは別室でします」
「いいえ、私も知っておきたいわ。カサンドラ様こちらに」
反対しようとするリュシオンの声を聞かず、私はカサンドラを促す。
今回だけは譲れない。
リュシオンは溜息を吐きながら、私の部屋へ足を勧めた。
どうやらリュシオンは、私を話に入れるつもりはないようだ。
でも、中途半端に聞いてしまったのだから最後まで聞きたい。
リュシオンとカサンドラの間に、何が起きているのか私も知りたい。
「リュシオン、私も……」
一緒に行くと訴えようとするよりも早く、カサンドラの声に遮られた。
「分かりました。では部屋で待ちます。ただしその際はグレーテ様も同席して頂きます」
カサンドラの言葉にリュシオンは顔をしかめた。
どう見ても私の同席を納得できないようだ。 表情からそれは分かったけれど、私は直ぐにリュシオンとカサンドラに宣言した。
「話は直ぐに聞きたいわ。場所は私の滞在している客間でいいわ、行きましょう」
カサンドラの敵意は私にも向いている。こんな状況でのんびり手当てなど受けていられない。
「グレーテは関わらない方がいい。話し合いは別室でします」
「いいえ、私も知っておきたいわ。カサンドラ様こちらに」
反対しようとするリュシオンの声を聞かず、私はカサンドラを促す。
今回だけは譲れない。
リュシオンは溜息を吐きながら、私の部屋へ足を勧めた。