【短】告白
それから色んな意味で、落ち着いてきた頃。
いつものように、私に付き合って買い物やカラオケなんかをしていた時。
彼は、いつも以上に穏やかな顔つきで私を見守っていてくれて。
そして一休みする為に入ったお店で唐突に笑顔で、
「楽しい?」
って聞いてきた。
私はその笑顔につられるように笑顔で、
「うん!」
と返事をした。
そんな私に更に割り増しした笑顔で、
「よかった…爽香ちゃんが笑顔でいてくれると、俺も嬉しいよ?」
と言われた。
アイスコーヒーを飲みながらなんとなく照れ臭くなって、えへへと笑うと不意に合った視線がとても真剣なものに変わっていて。
私はどうしたらいいのか分からなくて、コーヒーを飲むのを止めて、自分の髪をくるくると指で弄って彼の次の行動を探っていた。