【短】告白
「ねぇ?えーじ先パイ?」
「なに?…もしかして、こっちの味も食べたい?半分こする?」
「や、そうじゃなくて…」
「え?じゃあ、カフェフラッペでも飲みたかった?」
「そうでもなくて!」
「えーと、じゃあ…」
「えーじ先パイ…分かっててやってるでしょ?」
視線をキョロキョロと泳がす彼へジトッとした瞳を向けると、苦笑しながら頭を掻く彼は、ほんの少しだけ落ち着かない。
「はは…ごめんごめん。でも…これでも、俺緊張してるんだよね。一応告白の返事待ちな訳だし…」
「だから、その告白の事、なんだけど…ね?」
「うん。ごめん。茶化さずにちゃんと聞くよ?」
「あ、でもアイス溶けたらヤバイから、食べながら聞いて?その方が私も緊張しない済むから…」
「分かった…」
その返答をちゃんと聞いてから、私は彼の方に体を向けた。
彼は、それに合わせるように、私を真正面から見つめてくれる。
私は一呼吸置いてから、口を開いた。