優しい白衣に包まれて
「芽愛、検査結果でたんだけどね」


「……いい。」


「ん?」


「聞きたくなんか、ないっ。」



どうせ"再発"その二言で片付けれるんだから、その先の言葉なんか聞きたくない。



涙がボロボロと零れ手の甲を跳ねる。

蓮は、私の姿にヒュッと息を呑んだ。



「芽愛…」


「どうせ…再発してるんでしょっ!?
わかってるよ、わかってるっ。

"頑張ろう、治るから"って、そう言って、抗がん剤やるんでしょっ……!?
頑張れって、なにを頑張ればいいのさっ。

あの頃みたいに髪だって抜けるかもしれないんでしょっ?
わたし花のセブンティーンだよ?
高2の17歳だよっ?

なんで、なんで今なのっ……!!」



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