捨てられた町
「では、いただきます」
ミミが正座をしてニンジンチップスを一つつまんだ。
すぐ口に入れるのかと思いきや、ミミはそれをマジマジと見つめたり、匂いを嗅いだりしている。
その度に「ほほぉ」とか「素晴らしい」と、独り言を繰り返した。
なんだかすごい物の鑑定を見ているような気分になってきて、僕も思わず生唾を飲み込んでその様子を見つめた。
「ルキ。食べたい気持ちはわかるが、最初はミミに食べてもらうべきだ」
カエルが言う。
「わかってるよ」
ミミが正座をしてニンジンチップスを一つつまんだ。
すぐ口に入れるのかと思いきや、ミミはそれをマジマジと見つめたり、匂いを嗅いだりしている。
その度に「ほほぉ」とか「素晴らしい」と、独り言を繰り返した。
なんだかすごい物の鑑定を見ているような気分になってきて、僕も思わず生唾を飲み込んでその様子を見つめた。
「ルキ。食べたい気持ちはわかるが、最初はミミに食べてもらうべきだ」
カエルが言う。
「わかってるよ」