捨てられた町
完全に一人ぼっちのミミがどうしてこの家までたどり着いて来たのか。


その疑問はカエルとミミの会話を聞いているとなんとなく見えて来た。


ミミは【捨てられた町】へ来たとき、本当に一人ぼっちだった。


それを寂しいとも感じないし、こんなものだと思っていたようだ。


だけど数日前、僕の匂いを感じ取ったのだそうだ。


それは知らない人間の匂いだったが、自分の持ち主である愛菜がミミに話していた事を思い出した。
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