捨てられた町
か細い声でミミが答える。
落ち込んでいるのか、耳は垂れ下がっていた。
「大方、蛇女に食べられに来たんだろう」
カエルがそう言うので僕は驚いてミミを見た。
「そうなのか?」
「……はい。私はこの町にいてもなにもできませんでした。もうここにいる意味もない。そう思い、魂を食べてもらおうと思ってここへ来ました」
僕はミミにかける言葉を見つけることができなかった。
ミミがこの町でなにがしたかったのか。
その事をちゃんと聞かなければいけないと、痛感したのだった。
落ち込んでいるのか、耳は垂れ下がっていた。
「大方、蛇女に食べられに来たんだろう」
カエルがそう言うので僕は驚いてミミを見た。
「そうなのか?」
「……はい。私はこの町にいてもなにもできませんでした。もうここにいる意味もない。そう思い、魂を食べてもらおうと思ってここへ来ました」
僕はミミにかける言葉を見つけることができなかった。
ミミがこの町でなにがしたかったのか。
その事をちゃんと聞かなければいけないと、痛感したのだった。