捨てられた町
「なんでこんなところに祖父の家があるんだ? あの家は僕が小さい頃に取り壊したはずなのに……」


「この家には俺が暮らしているんだ。言っただろう? ここは捨てられた物たちの魂でできた町。【捨てられた町】だ」


カエルはそう言うと門の中へと入って行く。


僕は懐かしさを感じながらその後に続いたのだった。



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