捨てられた町
使っていたテレビはフラットな液晶テレビだったのだが、震災の時に倒れて完全に壊れてしまったのだ。
「ちょっと待って? この町は捨てられた物の魂でできてるって言ったよね? だったらどうしてテレビだけないの?」
「理由は簡単だ。捨てられた時にまだ使える状態ならここへたどり着くが、そうでなければそのまま成仏するんだ」
カエルが言う。
「テレビは完全に壊れてしまったからここにはないってこと?」
「そう言う事だ。捨てられた物のすべてがこの町に集まっていたら、人口が増えすぎて町にいられなくなるだろ。ここにいる魂が町に止まっていられる期間も50年と決まっている。その期間が過ぎれば自然と魂も消えるんだ」
「ちょっと待って? この町は捨てられた物の魂でできてるって言ったよね? だったらどうしてテレビだけないの?」
「理由は簡単だ。捨てられた時にまだ使える状態ならここへたどり着くが、そうでなければそのまま成仏するんだ」
カエルが言う。
「テレビは完全に壊れてしまったからここにはないってこと?」
「そう言う事だ。捨てられた物のすべてがこの町に集まっていたら、人口が増えすぎて町にいられなくなるだろ。ここにいる魂が町に止まっていられる期間も50年と決まっている。その期間が過ぎれば自然と魂も消えるんだ」