捨てられた町
けだるさに立っていられなくなって、土の上に横になった。


こんな場所で眠るなんて嫌だったし、マヤがいると理解しているのだけれど、体が言う事を聞かない。


僕の意識は徐々にとろけはじめて、すぐに目を閉じてしまったのだった。



僕は夢を見ていたはずなのに、夢の中でまた眠りについてしまっていたようだ。


寒さに目を開けると洞窟の中にいた。


なんだ、まだ夢の中にいるのか。


最近寝つきが悪かったから、余計に眠りこけているんだろうな。
< 46 / 322 >

この作品をシェア

pagetop