捨てられた町
昨日、白い蛇に巻き疲れて呼吸が止まってしまった時の事を思い出し、強く身震いをした。


恐怖が蘇ってきて両手で自分の体を抱きしめる。


「あいつはこの町に迷い込んできた人の命を食らっているんだ」


「まさか、僕も食べられる所だったの?」


そう聞くと、カエルは大きく頷いた。


「その通り。あの蛇女に食べられてしまった魂は永久的に成仏することはなく、彷徨い続けることになる」


カエルの言っていることはとても恐ろしい事だった。
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