捨てられた町
そう言うと、カエルは呆れたような表情をしてそしてまた笑った。


「それがルキのいい所だ。だけどあの女に会えば食われてしまうかもしれないんだぞ」


「うん。そうだよね。できればカエルについて来て欲しいなって思ってた」


「お前、俺が付いてくるとわかっててわざとか?」


そう言うカエルに笑顔を向けて、僕は歩きだしたのだった。
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