Eternal Triangle‐最上の上司×最上の部下‐[前編]完
「座り心地いいね、このソファー」
「お尻にフィットする感じ?(笑)」
「あはは」
「けど俺の部屋には邪魔くさくて置けねーな(笑)」
「そうだね」
笑い合っていると店員さんがそばに来た。
「いかがですか? こちらのソファー」
スレンダーな美人があたしたちの前に立った。
すらっとした体型にタイトなスーツ姿が似合うキャリアウーマンタイプの女性だ。
クール&ビューティって感じのシャープな顔立ちに、セミロングの艶やかな黒髪のストレートがよく似合っている。
見惚れるほどカッコイイ女性だ――。
「あ。座り心地は最高にいいですね」
侑兄が答えると、店員さんは上品に微笑む。
「ありがとうございます。実はこちらの商品、つい昨日入荷したばかりで、いま最も注目を浴びているイタリアの新進気鋭のデザイナーが製作したものなんですよ」
「へぇ…そうなんですか〜。どおりで…」
侑兄がソファーのフォルムを手で撫でつける。
ぶっ…
…どおりで、って。
絶対侑兄わかってなかったくせに(笑)