Eternal Triangle‐最上の上司×最上の部下‐[前編]完
『…やっぱ俺には高嶺の花だったんだよな』
侑兄は弱々しく笑って頭を掻いた。
『あれだけの美人だもんな、才能だってあるし。そりゃ恋人の1人や2人いるよな』
あたしは何も言えなかった。
慰めの言葉も、知っていて黙っていたことも。
侑兄には幸せになってほしかったのに…
侑兄と麻由さん、お似合いだと思ったのに…
2人が結ばれたらどんなに嬉しかったか…
――“縁”って本当に、誰とどこでつながってるか分からないものだね。
あたしの“運命の赤い糸”は、誰とつながっているんだろう――?