Eternal Triangle‐最上の上司×最上の部下‐[前編]完
――帰りの車内。
「ねぇ、さっきからやたら顔にやけてない? 気持ち悪いんだけど」
「あ?」
「まさか宮下くんに何かしたんじゃないでしょうね?」
・・・鋭いな。
「べつに」
素知らぬふりで嘘をつく。
「ならいいけど。失敗は誰にだってあるんだからちょっとくらい大目に見てあげてよね」
「はいはい」
…コイツ最近西崎さんに似てきたな。
小うるさい村瀬に適当に相槌をうって運転に集中する。
だがすぐにあのもやしっ子宮下の素っ頓狂な声と驚いた顔が頭ん中で再現され、どうしようもなく笑いが込み上げてきた。
今ごろ悶々と俺たちの関係や村瀬の騎●位についてあれこれ想像膨らましてんだろうな、アイツ(笑)
村瀬に騎●位とか50年経っても無理だろ(笑)
それを妄想するもやしっ子宮下。…ウケるな(笑)