Eternal Triangle‐最上の上司×最上の部下‐[前編]完
「福嶋くん…まだ…その…してる…?」
気まずそうにうつむきながら言う村瀬。
「ああ…すっっっごいの、な」
「すっ…すすす…//// ゃだ…もぅ////」
あーあ…顔覆っちゃったしマジで。
耳まで真っ赤だし。
肩とかかるーく震えてるし。
どんだけ純情なんだよ、コイツ。
つか純情すぎて逆にからかいたくなるっつーオトコの心理とか分かんないわけ?
…分かんねぇよな、恋愛経験ゼロだし(;-_-;)
――やがて信号が青になり、バカップルの乗ったオープンカーは俺たちとは反対方向に走り去った。
「村瀬、とっくの昔に信号変わったぞ」
「ん…もういい?」
村瀬は恐る恐る顔を覆っていた手をどける。
「あれ…? どこ走ってるの?」
キョロキョロする村瀬。
「あーー裏道?」
幹線道路は玉突き事故とかで渋滞情報出てたし。
それなら裏道通って帰ったほうが早いし。