Eternal Triangle‐最上の上司×最上の部下‐[前編]完

あの日の言葉、あの日の出来事を胸に大切に刻み込んで、西崎さんの下を巣立ってからのこの2ヶ月間、あたしは西崎さんにひとつも泣き言を言わずに頑張ってきた。



『親離れしろ』と言われた以上、古巣の流川店には行きづらかったし。



一目でも顔を見たいとか、一瞬でも会いたいとかいう思いはなるべく封印していた。



でも会えないとそのぶん思いは募る。



会えない時間が増えれば増えるほど西崎さんへの思いがどんどん膨れ上がっていく。





そんな会いたくて会いたくて仕方のなかった西崎さんに…



「今日は…会えるのになぁ」



あたしは卓上カレンダーを眺めながら大きなため息をついた。



卓上の鏡に映る自分は浮かない顔してる。



西崎さんにひさびさに会えるっていうのにめちゃくちゃテンション低いよ…



それもそのはず。



今日は…








…恐怖の“店長会議”の日だからだ――。



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